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anamimamiko

受け継ぐ

みなさんは星占いって信じますか?


自分が生まれ落ちた瞬間の、太陽・月・惑星と自分の位置関係が人生の青写真である、なんてロマンがあるなぁと思い、信じるか信じないかに関わらず、一時期独学で勉強していたことがありました。

(御希望があれば占います。ネットで調べながら…)


私の場合、太陽星座(朝の情報番組や雑誌の占いなどの一般的な星座)が牡羊座なので、パイオニア気質です。パイオニア的なことをやっているときに自分らしく輝くということらしいです。さらにもう少し青写真を詳しく見てみると、その太陽星座の気質がどのような領域で発揮されるのかという、ハウスという概念があります。私はこのハウスが9で、『生死、遺産、受け継ぐ』という領域です。


『生死、遺産、受け継ぐ』の分野で、パイオニアとして活躍するって、それなんなん?という感じですよね。星占いは言葉にならない事を言葉で表しているので、解釈が難しい部分があります。

そのため曲解されやすいですが、一方で詩のように奥深くもあります。


人生を振り返ると、自分の死を近く感じた時期に、庭という未知の分野にパイオニア的に飛びこみ、人生観も変わったので、当たっているのかもしれません。


また、庭に関わっていく中で、『受け継ぐ』ということがジワジワとテーマになってきている気がします。それは、ノスタルジックな気分になることや、表面的な風景を保持することとは少し違います。その土地の風土、歴史、土中環境などを感知しないと、本当の意味での場は作れないと痛感してきたのです。(これは、昔の人、江戸以前くらいは誰でも普通やっていた事だと予想してます。)


そして、老人ホームの庭に関わる中で聞く、おじいさんやおばあさんの土地や植物に関する様々なお話。


路地の板塀沿いのハナカイドウ、姉妹都市のアメリカのライラック祭、疎開先の神社の飛び石、戦争中に食べたイモのツルの下処理、阪急沿線沿いのナニワイバラ、子供が生まれた時に植えたハナカイドウ、華道のお教室に使った庭の花々…


これらの些細な心象風景はいつかは忘れ去られていくもの。その一方で、私の心の中には種をまいたように、イマジネーションが広がっていきます。受け取ったエッセンスが、庭のどこかに受け継がれていけばなぁと思っています。


以前は、自分の星占いにに出てくる『受け継ぐ』というテーマは、古臭い、他人頼りだと何となく感じていました。でも、生まれ落ち、影響を与えて与えられて、死んでいくことを考えると、『受け継ぐ』のは人類共通のテーマですね。


何も文化遺産のような立派なものでなくても、自分が人や土地から受け取ったものを受け継ぐ、橋渡しのような仕事をできたら…と思うような、お年頃になってきました。


そういう星回りだからでしょうか?

それともそういう星回りと意識するから、そう思うのでしょうか?


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