top of page
検索
anamimamiko

奥深いマルチングの世界

今回は、奥深きマルチングの世界について…


マルチングとは、露出した土を様々な資材で覆うことで、

・地温を安定させる

・保水・調湿

・防草

などの効果があると言われており、


結果的に、

・土の質をよくする

・生態系が豊かになる

などの効果を発揮し、庭空間を向上させます。


数年いろいろと取り組んできて、マルチングがうまく行くと、植物が生き生きしてくることを確信しています。


植物が生き生きとしている庭は、それだけで心を打たれます。正直、生き生きしていれば、好みに関わらずどんな植物でも美しく、見応えもあります。


マルチングの大切さは、ポール・スミザーさんの本などでも再三言われており、ずっと実践もしてきましたが、その効果の大きさを感じ始めたのはここ最近です。


私自身、行き当たりばったりで進めてきたのですが、実は効果を出すにはちょっとしたコツもあることがなんとなく分かってきたのです。


みなさんがマルチングの効果を感じる手助けになれば、幸いです!!


コツ①:マルチング材の選び方

マルチングで使う資材は、メジャーどころでは、

バーク堆肥、腐葉土、牛糞堆肥、杉皮バーク(ファイバー状のもの)、バークチップ、砂利などです。


他にもタダで手に入る、

落ち葉、剪定した枝葉、刈り取った草、段ボールも使用することができます。


多種多様なマルチング材がありますが、マルチング材を選ぶ際に、【分解のしやすさ】という観点で分けていきます。


○超分解されやすいグループ

腐葉土、バーク堆肥、牛糞堆肥


○まぁまぁ分解されやすいグループ

落ち葉、刈り取った草、細かく千切った段ボール、杉皮バーク


○分解されにくいグループ

ある程度大きな段ボール、ウッドチップ、枝



マルチングを始めた当初は、バーク堆肥など超分解されやすいグループものだけを使っていました。今思い返すと、それだと、数ヶ月で分解されその後はまた土が露出する状態が続いてしまい、結局カバー剤としての効果がなくなってしまっていたのだと思います。

もちろん、覆う厚さを厚くできれば問題ないのですが、コストもかかってきます。


かといって、分解されにくいグループのみで、例えば段ボールを置いただけでは、なかなか土になじまず(土とマルチング剤が密着せず分離してるイメージ)、土の状態が成分的にもほぼ変わらず、マルチングの効果が半減してしまいます。


そこで、最近試しているのが、これらの3グループをミックスする方法。


例えば、

落ち葉の上にバーク堆肥、

段ボールの上に落ち葉と腐葉土などです。


組み合わすことで、分解による土の豊饒化とカバー効果のバランスがとれて、効果が充分に発揮されているような気がします。


ては、どの組み合わせでどれくらいの割合のブレンドがいいのか、という話になると、マルチングを施す場所の、

・土の状態

・防草の必要性

・コスト

・美観

・風の強さ

などによるので、一概にこれがベストとは言えません。


まぁ落ち葉とバーク堆肥の組み合わせは、かなり安牌かなぁ、と思います。



コツ②:気長に取り組む

マルチングは、運が良ければその年から効果を実感しますが、数年かかる場合もあります。結局その場所・場所の、環境、土のポテンシャルや、植物の根系の発達による相互作用にもよるからです。


肌感覚で、足りない要素やしすぎている要素などを感じながら、試行錯誤していきましょう。


以上、奥深きマルチングの世界についてでした。やりだすと、段ボールの千切る大きさなど、マニアックになってきて、結構面白いです(私だけかな…)。


参考になれば嬉しいです!

閲覧数:27回0件のコメント

最新記事

すべて表示

תגובות


bottom of page